ワーママがゆっくり読書?【当時の読書時間はゼロ】
2人育児をしながら仕事をしていた時、ゆっくり本を読む時間はほぼゼロ。
仕事・家事・育児に忙殺される日々・・・。
復職後も一応、仕事関連の本は読んでいましたが、
時間を絞り出してそれらに取り組むことに、疑問を感じ始めていました。
そして次第に頭に入ってこなくなり、さらに時間をかけては、出来ずに落ち込む・・・という悪循環に陥っていきました。
余裕がないのに、追い込み癖だけは残っていて、
「自分は出来なさすぎる。せっかく子ども預けて働いているんだから、もっと知識も増やして仕事時間を充実させなければ!」
「時短勤務なんだから生産性を上げなきゃ!」
と、無理に無理を重ねていました。
本は買う派から、借りるor中古派へ。
仕事に関係なく、興味だけで本を選び読むことができたのは、鬱で休職して少し時間が経過してからでした。
私は今まで、本は「買う」派でした。
しかし、休職中は図書館に行く時間的余裕ができ、
出かける(家から出る)こと自体もリハビリになります。
また、買うより借りる方が気軽に何でも読めますし、
無料で読めたと思うと得した気分になるんですよね。
私が退職して、我が家の収入は減った訳ですし、
図書館で借りれば節約になる。
あと、時間制限(貸出期間)がある方が本は読めます。
いつでもできると思うと、いつまでもやらない。
一石二鳥どころではないな、と。
もちろん、最新版でないと意味がないとか、なるべくすぐに読みたいとか、
そういうものは借りずに、すぐ買います。
ま、でもこれもメルカリを使えば安く済む。
こうして、読みたい本は、第一選択が図書館で「借りる」になりました。
(最近Kindleのサブスクが気になっていますが、それだと動かなくなりそうなので、
一旦保留にしています・・・
オーディオブックは、ウォーキングしながら聞けるのでいいかも。)
うつ関連の本を山積み。
初めの頃よく読んだのは、やっぱりうつ病についての本。
経験者の方が書いた自伝的なものから、
精神科医の先生が書いた治療視点での本など、いろいろ読んでみました。
読んでみて、
「ああ、この症状は自分も同じ」と納得してみたり、
「こういう治療法もあるのか」と自分の治療と照らし合わせたりしながら読みました。
一番はじめに読んだのは「ツレがうつになりまして。」というエッセイ漫画。
これは弱った頭でもスッと読めたし、
漫画なので笑えるポイントもあり、
読書リハビリにはちょうど良い本でした。
まだ子どもができる前に、夫と二人でこの本が映画化されたものを見に行ったことがあり、
「うつになったらよろしく〜」とお互いに言っていたのを思い出しました。
まさか数年後に私が本当にうつになるとは、
1ミリも思っていなかったです・・・
ふと手に取った本。こんな考え方があったとは。
体調が悪いと寝込んでいるので本を読むどころではないのですが、
それでも常に図書館では何かしら本を借りていて、リビングと寝室に積読し、
読めそうならちょっと読む、というのを繰り返していました。
図書館をぷらぷらしていた時、たまたま「嫌われる勇気」という本が目につきました。
ご存知の青い表紙のベストセラー。
「あ、これ、読みたいと思って結局読んでなかったやつ」
と思い、早速借りて読むことに。
あまり深く考えず手にとったのですが、読み進めるとなかなか面白い。
腑に落ちるものが多々あり、心が軽くなったんです。
事実を変えることはできないけれど、自分の考え方・捉え方を変えるだけでこんなにも目の前が明るくなるのか!と、前向きな気持ちが出てきました。
お先真っ暗で、悶々としていた今に、未来に、光が見えてきたのです。
こんな生き方ありだと。
変な宗教ではないですが、この本の「アドラー心理学」がとても面白くて。
うつの私に妙に響いたんです。
さらに何冊か関連本を読み、ふむふむ・・・と考えました。
私は元々は、とてもマイペースに生きてきたような気がします。
周りが何と言おうと関係ない、みたいな。
しかし就職してからというもの、他人の評価を過度に気にしていました。
全然自分の人生を生きてなかったなと。
この本は、私が「働くこと」をもう一度考えるきっかけとなったものです。
休職中にこの本に出会えたことで、本当にゆっくり・たっぷり、自分と向き合うことができました。
自分は運が良かったと思います。
昔から、運だけはいいんですよね・・・幸せなことです。
ママになっても仕事を続ける理由は、人それぞれあります。
本当に色々な事情がある。
仕事との両立をしているママは本当にすごい。
仕事をやるからには充実させたい。
私は、それに自分の人生の時間をどれ位使っているか、
それがどういう意味なのか、
あまり考えずに復職してしまいました。
そもそも働くことが、今の自分に必要なのか、
自分が本当に今の時間の使い方を望んでいるのか。
真剣に考え、向き合った時、
私は今は仕事のために時間や精神力を使いたくないと思いました。
やるとしても、今の仕事ではない、という結論に至りました。
今まで追いかけていたものを諦めた訳ではなく、
「もしまたやりたくなったら、その時やればいい。」
そう思えました。
よって休職は半年で切り上げ、退職することに決めたのです。
この決断にも、本から得た考え方が参考になりました。
同じように悩み、余裕がなく、身動きが取れなくなってしまった方へ。
少しでも参考になればと思い、
幸福の考え方とか、世間の見方とか、
そういうものをかいつまんで書いていきたいと思います。
やっぱり本の力はすごいな〜と実感しています。
本を読む時間がない方は、
要約動画(YouTubeなど)を見るだけでも
「こんな捉え方があったのか!」と感じるかもしれません。
一度見てみる価値はあると思います。
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