治療3週目ごろ、突然全身じんましんが出る。
休職開始後2週間の記憶は、その4:休職初期の記憶に書いた通りですが、
2週間過ごした割に記憶が薄い。
自力で思い出せる出来事は、上司との面談があったこと。そこでうっかり泣いてしまったこと。
次によく覚えている出来事は何だろう?
そうです、うつの薬物療法開始3週目ごろ、全身じんましんが出たことです。
これはなかなか衝撃的な湿疹でした。写真を載せたいくらい(笑)
はじめは顔だけだったので、ちょっとひどめのマスク肌荒れかな?と軽視。
すると翌日から全身に。
顔はじんましん・・・というより真っ赤でした。
心なしか痛いような。いや、結構ヒリヒリ痛かった。
例えるなら、スキー後の日焼け。それが顔全体。目も腫れている。
(もちろん日焼けはあり得ません。引きこもってますからね。)
その他、腕や足、お腹にも赤いブツブツのじんましんが・・・なんじゃこりゃー!
ブツブツ自体は、腫れているような、内出血しているような。
こんな状態になったのは人生初です。見ていて気持ち悪かった・・・
読んでくださった方、不快だったら申し訳ありません・・・
皮膚科受診。薬物アレルギー(疑い)。
この時、我が家には夫のお母さんと妹さん(看護師)が家事などお手伝いに来てくれていました。
二人とも、これは普通ではないと。病院に行きなさいと。明日の午前診で行ってきたらと。
そうだよな・・・と思い、
翌日かかりつけの皮膚科に行ったところ、
「あらら〜 これは大変」
と、先生もびっくり。
何か最近変わったことはないか、と問診があり、これこれこんな状況ですと説明。
実はこの約10日前からピルの内服も開始していました。なので、薬は
3週間前〜:うつの薬3種類
10日前〜:ピル
と、複数の薬を異なる日から始めていました。
どれが原因か、当然この時点ではわかりません。だたおそらく薬のアレルギーの可能性が高い・・・と。
婦人科と心療内科をなるべく早く受診し、指示を受けることを勧められました。
皮膚科ではステロイドの軟膏(飲み薬もあったような)を処方され、また来週経過を見せてとのこと。
どんだけ病院通うんや・・・と思いながらも、何とかしたい。
薬が原因のようだし、やはり今飲んでいるものはやめなければならないのか?
私としては、うつの前からずっとPMSに悩まされていたので、ピルは継続したい・・・という思いがありました。
アレルギーの原因はうつの薬であってほしい、できればそちらから変えれないかと・・・
婦人科受診、ピル中止。
婦人科でじんましんを見せると、ピルは一旦中止することに。
今回はまず中止で、次回の生理が来た時もう1回続きから飲み始めてみて、と言われました。
この時心療内科はまだかかっていない状況。(婦人科の先生にも、うつ治療していることはお伝え済み)
心療内科は明日が受診予定日。今日急いで行くべきかどうか?
今日夕食分の薬はどうしたらいいのか?飲むか、飲まないか?
どうしようどうしよう・・・となかなか自分で決められずオドオドする私(疲れも溜まってきている)。
その様子を見て夫は、
「飲みたいなら飲めばいいし、飲まなくてもいいし」と。
一言一句は覚えていませんが、突き放すような態度と言葉に感じたのです。
私はこの時、正常な判断ができない状況であり、普段より敏感だったことも影響し、夫のこの些細な一言にとても傷つきました。
こんなことは普段なら起きませんが、ここからさらにどうしていいか分からなくなり、
絶望し、無言で立ち尽くしてしまったのです・・・
めちゃくちゃ空気が悪い・・・でもどうしていいか、何を言っていいのか、何もできない・・・
それを見かねた母が、「心配なら心療内科に今から行ってきたら?」と。
20時まで見てくれるクリニックだったので、まだ間に合う。
母の言葉に後押しされ、心療内科に行きました。
心療内科受診、薬は1種類のみに。でも先生の言葉が厳しく感じる・・・
心療内科の先生に皮膚症状を見せると、やはり薬を変更しますとのこと。
ピルについても、飲み始める際はお伝えしていて、
今後のピルの扱いについて、また来月から飲み始めてみたいと伝えると、
「なんのために飲むの?」
と。
いや、アレルギーの原因が、もしかしたらうつの薬かもしれないし、
それならうつの薬を変更して、問題なければもう一度ピルを試してもいいのでは?
自分はPMSにずっと悩んできたので。
婦人科でも来月からもう一回試してみてと・・・
・・・ということを、しどろもどろ話す私。本当にしどろもどろ。何なら泣きそう。
すると先生は、
今、何のための治療をしているのか
今治療を優先すべきはうつです
ピルをのむ必要はない
と。
今振り返ってみれば、いや当然の返答だなって思います。
だって明らかにうつ病の方が重症で、日常生活に影響を及ぼしている。
基本の精神状態が整っていないのに、PMSを抑えたい、つまりホルモンバランスによる一時的なものを先にコントロールしたいって、順番が違うよって話。
先生が伝えたかったのは、うつの治療をしてこそ、PMS治療に進めるということだったのかなと。
この時私は頭は正常に動かないし、視野は狭いし、感情が異常に敏感ということもあり、
先生に全然理解してもらえない!私はPMSを何とかしたいのに!
何で伝わらないの?でも言葉が出てこない!
反論できない!
と、もどかしさと悲しさとやるせなさ、とにかくぐちゃぐちゃに感情が混ざり合って、
診察室で泣いてしまったのです。
ああ・・・最悪だ・・・
この病院に来たのが間違いだったのか・・・
そんなことまで考えていました。
うつ状態の時、自分のアンテナは正常でない。と心得ておく。
打ちひしがれるように帰宅。
納得できないものの、心療内科の先生の言うとおりに、
まずはうつの薬をしっかり飲んで治療すると決めました。
病院に行く前より暗い私のことを見て、母が心配している。
「どうすればいいか分かってよかったじゃない!」
励ましてくれる母。全く気分が上がらない私。
こんな姿を見せてごめん・・・夫にも、子供たちにも。
この出来事のあと、数日落ち込んでいたように思います。
でも、今の私一人でできることは何もない。
とにかく休んで、先生を信じて薬で治していくしかない。それは理解していました。
とりあえずで選んだクリニックですが、
家から近いこと、時間も融通がきくこと、受付や看護師さんも親切、院内処方で薬の受け取りがラク、などなど、メリットを多く感じてたのも事実。
病院は変えず、継続してうつ治療する決意をしました。
この後も1回、クリニックを変えようか、と悩んだことがありますが、
それも夫に止められ、
今も同じところに通っています。
私はこのクリニックで通院治療して、確実によくなっています。
外科治療のように、先生が直接直してくれるわけではない。
適切な薬をきちんと内服し、休養する。安定すれば運動。
先生の提案も受けながら、正しい方向に行動していくことで、うつが去っていくのでは。
他人任せでなく、自発的に行動している、という意識も大切。
でも今の時期は、方向修正してくれる存在が必要です。
なぜなら、自分はすでに正常な判断ができないから。
自分のことは自分で判断できる。だって今までもそうしてきたし、それでうまくいった。と思わない方がいい。
特に重要な決断であるほど、この時期はにしてはいけない。
「それは今決めることではないです。今はしっかり休養する時期。」
と先生に何度も言われたのを思い出しました・・・
決定的に、どうしても先生と相性が合わない、と言うのでなければ、
ある程度回復するまでは、継続は必要な気がします。
あの時変えずに、ここに通えていてよかったです。
口コミは色々だけど、
心療内科って色々な患者が来る中で、淡々と?対応できる先生も逆にすごい気もする。
なんか逆に信用できる(笑)
口コミで、ここではうつは治せませんと言うコメントもありましたが、それも確率論の問題だなあと。
たとえうつの寛解率?95%とかいう先生がいたとして(何だそれ!)、
残り5%はほぼ治療効果なしだとして。
自分がその5%に入っているなら、
自分の感じ方は100%治らなかったと言うことになる。
そう思うと、1つ目の病院で寛解に向かっている私は、やはり運がいい。
それにつきますよね・・・自分の強運さに感謝。
結局、ピルは今の今まで飲んでいません。
でも不思議、以前より断然PMSは軽くなっています。
何なら、生理前に必ず悩まされていた便秘や肌荒れも減った。
結果論だとしても、うつを優先してよかった。
先生、夫、母、子どもたち、みんなに感謝です。
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